The Wind from Seattle

Vol. 43

The Wind from Seattle Vol. 43

上に見える★マークね、これサッポロビールじゃないですよ。その下の‘R’はRESERVEの意味ですが、昨年末にオープンしたスターバックスの旗艦店です。日本にもスターバックス リザーブという名前で、特別のコーヒー豆を味わうことができる店があるらしいですね。いや~観光スポット紹介記事になっても何ですから、控えていたんですけどね。やっぱりシアトルはスタバの発祥地ですから、世界に先駆けてオープンしたこだわりのコンセプト店を載せちゃいました。正式名は“STARBUCKS RESERVE ROASTERY & TASTING ROOM”って長い名前なんですけどね。要するに、「焙煎したての限定コーヒーを味わう場所」なんて意味なんですよ。築100年近い建物を改装して、広さは1400平方メートルもあるんですって。

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入ると銅製のでっかい焙煎機がありましてね、ここから世界各地のリザーブ店舗に送られるらしいんです。焙煎のプロセスも別の小さなロースターで間近に見れて、現在煎られている豆の種類や産地が大きなディスプレイに表示されるんです。

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そして面白いのが、焙煎された5種類の豆がチューブを通ってそれぞれのガラスサイクロンに送られてくるのも見れるんです。特に“PANTHON BREND NO.1”はこの店だけで飲めるめちゃうまのコーヒーなので、これは一押しですね。飲みたい豆をエスプレッソ、ドリップ、コーヒープレス、サイフォンその他、好みの入れ方で注文できるんですよ。

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地下の大きな貯蔵庫には産地から送られてきた豆袋がいっぱい積み上げられていて、それをトイレの洗面台に面しているウインドウから一望できるのもサプライズですね。バーカウンターやテーブルカフェフロアも一階二階にあるんですが、正に大きな工場の中にいる感じです。オリジナルの一号店とは歩いて20分くらいの距離ですから、新旧飲み比べもいいですよ。いつもあれこれ飲んじゃって出る頃には目がギラギラ、頭はバリバリのハイになってる自分です。

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さて気を取り直して街の色を見ると、街路樹の若葉がプリズムになって放つ、春の陽のリフレクションが部屋の中まで射してきて美しいですね。黄緑といっても秋のそれとは違います。これから益々萌えていく勢いを感じます。

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シカゴから来た若いカップルもそんなダウンタウンの新緑を楽しんでいるようでいいですねえ。そう、こちらの気持ちも弾んできますよ。

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さあ今日はフレンチのランチにしましょうか。ここもず~っと昔の工場か倉庫を改装したレストランですね。高い天井広い空間、レトロな雰囲気のこういうとこ好きだなあ。

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離れたテーブル席もあるんですが、オープンキッチンというかキッチンと客席が一体になって、まるで家の台所で食事をしているようですね。料理ができたら「はいどうぞ!」ってあつあつの直接デリバリーです。「お母さん、お茶!」なんて言っちゃいそう。

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料理についてきたバゲット(パリジャン?)がこれまたうまかった!日本の厚切りの食パンを思い出しました。そっちも食べてぇーっす。

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このレンズ(Thambar)で撮った画像は雰囲気が変わりますね。想像がどんどん膨らんで別世界へトリップしそうになります。

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いや~申し訳ないです。先日、かわいいチューリップを写そうと思ってファインダーを覗いたら鏡の中にもう一輪花がありましてね、ついついそちらにフォーカスしちゃいました。ったくこのカメラ、気が多いんですよ。

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花といえばこちらも大輪ですねえ。店全体に豪華な春の香りを発散してました。明るさは5000Wくらいでした。私?わたしの瞳は10000ボルトですよ。レンズ?割れました。

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今回は吊り花で締めましょうか。ビゾフレックスを買った頃に、このレンズ(Hektor)はビゾにとてもいいと聞きまして松花堂弁当ほどの値段で手に入れました。専用のエクステンションがなかったので放置していたんですけどね、最近、より望遠になるようM8でそのまま使ってみました。いやはやピントの山がつかみにくくて慣れるまで苦労しました。でも気に入りましたよ。15枚羽の絞りでボケがきれいですしね。このレンズは60才。自己主張の強さはないのですが、優しくてしかも頭脳明晰、なかなかいいですよ、彼は。

( 2015.05.12 )